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診療科・部門一覧
柔道整復科(1Fリハビリテーション室)
柔道整復科は現在4名の柔道整復師で業務にあたっています。
柔道整復師の業務は、運動器(筋肉、骨、靭帯など身体を動かすための組織)に加わる急性・亜急性の原因によって発生する各種損傷に対する施術を行うものです。
すなわち、骨、筋肉、関節を主体とする運動器に各種の外力または自家筋力によって生じた骨折、脱臼、打撲、捻挫や軟部組織損傷の患部に対して治療することが主な業務です。
≪柔道整復科の業務範囲≫
1.評価…徒手検査、測定、疾患の鑑別
2.整復…骨折、脱臼
3.固定…ギプス、シーネ(副木)、包帯、テーピング
4.後療法(リハビリテーション)…手技療法、運動療法、物理療法、体操療法
5.指導管理
スタッフは標記国家資格と併せて、運動器リハビリテーションセラピスト資格を取得しております。また積極的に学会等にも参加し、知識と技術の向上に取組んでおります。
我々柔整科は、機械的な治療を行うのではなく、全体的な治療を求めています。
医療の対象は病める人間であり、いかに人間らしく身体的・精神的・社会的・職業的に復権させる事を目的としています。
そのため、我々スタッフ一同患者様の気持ちに寄り添い、親しみを持っていただけるようなリハビリ室作りを心掛けております。
手技療法
柔道整復師が以下の施術を用いて、患者様・疾患に合わせた治療法で治療にあたります。関節可動域の改善、運動機能の改善により疼痛を軽減させます。
◆運動療法
◆ストレッチ
◆モビリゼーション
◆筋力増強訓練
◆体操療法
物理療法
1Fリハビリ室の理学療法機器です。

腰椎牽引
腰椎牽引療法は腰の牽引(引っ張る)と休止(緩める)を繰り返す事により、腰背部の筋肉・筋膜・靭帯などのストレッチ作用によって痛みや痺れを緩和する治療法です。

頚椎牽引
頚椎牽引療法は、首の牽引(引っ張る)と休止(緩める)を繰り返すことで、筋肉や筋膜由来の痛みや、脊髄・神経根由来の痛みやシビレを緩和させる治療法です。

電気治療機器
電気刺激療法は、電気刺激を与える事で緊張して硬くなった筋肉を深部からほぐし、血行を改善し、痛みを緩和させる治療法です。

超音波骨折治療器
超音波骨折治療とは、何も感じない程の微弱な超音波(低出力パルス超音波)を骨折部に与え、骨癒合を促進する治療法です。骨癒合期間を約40%短縮すると言われています。

電気的神経ブロック治療器
(エピオーネ)
特殊な電流(ほとんど感じません)により速効的(2~3分)に素早く痛みの除去・軽減させます。
また、痛みを止めるだけではなく痛みの原因箇所の治療も同時に行い、損傷度合いを判定することが出来、針を刺さない神経ブロック療法として使われています。

ウォーターベッド型
マッサージ治療器
水圧刺激によるマッサージで血行促進、血液循環の機能を高めます。海に浮かんでいるような心地よい浮遊感と下から噴射される水圧刺激によるリンパドレナージュで、「脳疲労(ストレス)」と「筋疲労」を癒す、ウォーターベッド型のリラクゼーションマッサージ器です。

ローラーベッド型マッサージ治療器
機械内部のローラーによる脊柱のモビリゼーションで血行促進、血液循環の機能を高めます。

ホットパック
保温性の高いゲルをパック状にしたものをタオルで包み、患部に当てゆっくり温めていきます。
リラックスしながら筋の緊張をほぐす温熱療法です。
三重県下初、整形外科疾患 体外衝撃波治療装置
【ドルニエ・エイポス・ウルトラ】を導入しました!
本装置 ドイツ ドルニエメドテックシステムズ社製「ドルニエエイポスウルトラ」は、国内で唯一薬事承認を取得している体外衝撃波疼痛治療装置です。
体外衝撃波治療法とは?
体外で発生させた衝撃波を患部に照射する整形外科では新しい治療法です。
体外衝撃波療法は、泌尿器科の尿路結石破砕治療としては普及していますが、近年では整形外科領域でも多くの疼痛性疾患の除痛を目的とした治療に用いられています。
既に欧米ではスポーツ選手を中心に、低侵襲で安全かつ有効な治療として使用されております。1回の治療時間が約30分程度で行え、患者さんは座位または診察台に寝たままの姿勢で行えるため負担がとても少ない治療です。
体外衝撃波治療の特徴は?

- 身体への負担が少なく、安全かつ有効な治療法
- 外来治療が可能
- 副作用がほとんどない
- 治療時間は約30分程度
(診察にかかる時間は別になります) - 治療は座位またはベッドに寝た状態で受けられる
- 治療後に特別な処置等は基本的に不要
- 麻酔が不要
- 傷跡が残らない
なぜ痛みがなくなるの?
痛みを軽減させる理由については、衝撃波の照射により痛みを感じとる自由神経終末という部分を変性させたり、痛みを伝える物質を減少させたり、組織再生や血管の再生を促進させたりする事などが複合的に働いていると考えられています。
体外衝撃波治療の流れは?
①ベッドに横になるかイスに座り、リラックスした体位をとる
②超音波診断装置(エコー)で患部を描出し、焦点の位置合わせをする
③治療開始
④治療中はエコーで焦点を合わせ、痛みの中心部に当たるよう患者様に確認しながら、
常に照射位置を特定する
⑤約30分で治療終了
どんな疾患に適応?

- 足底腱膜炎(健康保険適用)
- 石灰沈着性腱板炎(肩)
- 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
- アキレス腱付着部炎
- 早期の無腐性骨壊死
- 膝蓋腱炎
- 偽関節
- 疲労骨折
- 早期の離断性骨軟骨炎
!以下の方は診察時にご相談ください!
◆20歳未満の方
◆脳梗塞・心筋梗塞等の既往があり、血液凝固阻止剤を服用している方
◆感染症
◆多発性関節炎
◆多発性神経障害
!以下の方は禁忌となり治療できません!
◆妊婦、授乳婦、小児
◆ペースメーカー患者
◆植え込み型除細動器患者
Q.どうしたら治療を受けられますか?
A. まず当院整形外科を受診し、体外衝撃波疼痛治療希望とお伝え下さい。休診の日もありますので、受診される前に一度お電話いただけると確実です。また、他院に通院中の方は、診療情報提供書(紹介状)及びMRI・レントゲン画像をお持ちいただくと、診療がスムーズに行えます。
Q.どんな治療ですか?治療の際、痛みはありますか?
A. 患部をエコーで確認しながら、衝撃波を当てて除痛を狙います。治療時、衝撃波の発生する音を伴います。多少痛みは伴いますが、痛みの程度に応じて7段階で照射レベルを調節しますので、ご安心下さい。Q.副作用はありますか?
A. 基本的に副作用はありませんが、以下の事が起こる可能性があります。・治療中・治療後の疼痛
・治療部位の腫脹(腫れ)、点状出血
・感覚異常、知覚低下、神経痛等神経障害
・湿疹
・腱、靭帯等の組織損傷
Q.治療後すぐに痛みはとれますか?
A. 本治療は個人差があり、治療後数日で痛みが無くなる場合、数ヶ月で痛みがとれてくる場合、無効の場合があります。また、除痛には数回の照射を要することがあります。Q.持ち物や服装はどうすればよいですか?
A. 印鑑(同意書に押印していただくため)、保険証をお持ち下さい。他院通院中の方は、レントゲン等画像、診療情報提供書をお持ち下さい。
服装は、患部に直接照射しますので、肌を出せるような服装でお願いします。